PCがアイドル状態だった時にディスプレイをスタンバイ(省エネモード)にする設定をしてもディスプレイの電源がオフにならない、PCの設定を色々と変更しても変わらない。
そんな時はモニターの隠れメニュー(あれば)をいじってみよう。
使っているPCやモニターの組み合わせやソフトウェア的要素でそれぞれ解決方法が異なるので同じような問題をかかえているユーザーの解決へのヒントとして参考になればと思う。
問題が起きたPCと液晶ディスプレイ
今回問題が起こったモニターとPCのスペックは以下の通り。
– ASRock Deskmini A300
– AMD Athlon 200GE with Radeon Vega 3 Graphics
– Samsung DDR4-2666 8GB x2 メモリー
– Kingston NVMe(PCI-Express x2)512GB SSD
– インテル Dual Band Wireless-AC 3168 Wi-Fi
いわゆるベアボーンキットと言われるASRock製のDeskmini A300 をベースにローエンドのAMD Athlon プロセッサを組み合わせた省エネかつ省スペースの自作PCと21.5インチフルHDに対応する BenQ GW2283 で今回の問題は起きた。
ASRock Intel H310搭載 Mini-STXフォームファクタ採用ベアボーンPC DeskMini 310/B/BB/JP
PCとディスプレイの接続はHDMIケーブルで行っている。
OSの「ディスプレイの電源を切る」設定が上手く動作しない
一定時間パソコンを使ってないアイドル状態が続くと自動でディスプレイの電源を切る設定があるわけだが、どういうわけか上手く液晶ディスプレイの電源が切れない(スタンバイモードに切り変わらない)。
PCから映像信号が切れるとディスプレイの画面は暗くなるのだが、パネルはついたまま
なぜか、PCから映像信号が途絶えた後、再度HDMIの入力信号を感知してしまい、ディスプレイがスタンバイモードにならない。
省エネPCとして常時起動しているPCなのでこの挙動に納得がいかない。考えられる方法で問題の解決を探ったがいずれの方法でも問題の解決にはいたらなかった。
– HDMIケーブルを交換
– ASRock Desmini A300 ベアボーンのBIOSを更新
– Windows 10 電源プランの変更・調整
– バージョンの異なる複数のグラフィックドライバーをインストール
– BenQ GW2283 メニュー設定各種をトライ&エラーで変更
メニューボタンを押しながら電源をONで出る BenQ 裏メニューの設定で解決
最後にダメモトでディスプレイ側のサービスメニュー(裏メニュー)の項目を変更したところ、ディスプレイの電源がスタンバイモードに切り変わるようになった。
BenQ の場合、裏メニューはメニューボタンを押しながら液晶ディスプレイの電源をONにした後、メニューボタンを押すだけ。
画面中央に表示されるサービスメニューにはディスプレイの型番、シリアル番号、パネル型番、ファームウェア情報、パネルの累積起動時間などの項目がある。
そのほか、BenQ の液晶ディスプレイのモデルや型番によって項目は異なるが幾つか設定項目も表示される。
今回の問題は「HDMI HPD(HDMI Hot Plug Detect)」をデフォルトのONからOFFに変更すること解決した。
信号が検出されなくなり、画面が完全に切れスタンバイモードに移行
OSで設定したディスプレイの電源を切る時間になると画面が暗くなり、「シグナルが検出されません」が表示され電源がOFFになる。
ディスプレイの電源ボタンも「ホワイト(ON)」から「オレンジ(Standby)」に切り替わるっているのがわかる。
なお、別PCで試したところHDMI HPD がONの状態でもディスプレイは自動でスタンバイモードに突入するのを確認しているのでいわゆるASRock Desmini A300 本体またはグラフィック搭載CPUとの組み合わせの問題である可能性が非常に高い。
BenQ モニター ディスプレイ GW2283 (21.5インチ/フルHD/IPS/ウルトラスリムベゼル/輝度自動調整(B.I.)搭載...
以上、同じような問題で困っているユーザーの解決へのヒントになれば嬉しい。